ミズノ 内野のグラブ。 
今回は、薬指の指掛け(リング)の後付け加工のご依頼でお預かりしました。
 まずは、指掛けパーツの作成から、、切り出した革を部分的に薄く剥き、折り目をつけてから ミシン縫いして形にします。
グラブの革紐、芯を取り除きバラしてからの作業、、

実は一番時間がかかるのがこれ、、アタッチメントグリス”の除去。
特に今回のご依頼品はまだ新しいので、まだ しっかり入ってました。

これを取り除かないと、ミシンが大変な事になります(^_^;)
 指掛けを取り付ける位置に切り込みを入れます。
刺繍がしてあるので避けながらギリギリに、、。
ここにパーツの両端を差し込み ミシン縫いしていきます。

この様な 薬指掛けグラブは 最近、規制品でも出て来ましたが、
内野にとって 薬指は重要らしく、有る程度 固定する事で捕球時のしっかり感が出るそうです。
 指掛けをミシン縫いして、元通りに組み直して 完成です。

気に入ってもらえるといいのですが
(*^^)v


 関東地方からのお客様です。

ウェブの破れ”との事でご依頼をいただきました。

現物を確認したところ、本体側も痛んでいたので、合わせての補修を提案しました。
 修理のために バラしていたところ、親指の指掛け”が切れているのを発見、、

汗による 腐食のための欠損と思われます。

同時に、こちらの 修理もすすめていきます。
 まずは 革紐、芯、ウェブなどを取り外し、バラバラに、、。

本体の補修からとりかかります。

補修部分に合わせて 裏から貼る あて革”を切出します。
 本体の紐通し部分。

裏(内)から貼り、ミシン掛け補修。

あて革の端は剥いて薄く。
 続いて、ウェブ破れ補修です。

本体と同じように、開いて、貼って、縫う、と言う作業ですが、ウェブはある程度の柔らかさが必要なので、あて革はクラリーノ革を使用。
 指掛け”の再生作業です。

前はそうだっただろう”を想像して、パーツを作っていきます。

今回は、根元の部分は生きているので、上半分を作成しました。

組合せる部分の革を剥き、貼り付けて行きます。
 貼り付けたパーツの部分をミシン掛けし補強。

指当たりを考慮して、クラリーノ革でコーティングしました。
 元通りにすべてのパーツを組み直して完成です。

大事のされている様子が見てとれる グラブでした。

5月1日(水)

高校の硬式野球部のお客様。

先輩から受け継いだと言う内野のグラブ、、正直手が見えるくらいの頑張り様ですが、なんとかならないか? との事でお預かりしました。
 ところどころ直し直し、、とは言うものの ツギハギだらけの状態。
まずは、余計なものは外します。

はじめに ウェブ補修から〜
ウェブのパーツが欠損してしまっているので、新たに作成する方向で進めます。
 革から 部材を切出し、同様に作って 組んでいきます。

そこだけ色が違うのは御容赦を。
開けたついでに、中の掃除と
アタッチメントグリスの補充もおこないました。
 本体の方も 内側からあて革を貼り付け、ミシン縫いして補修します

今回は、大小合わせ3か所。
 革紐、芯を元通りに組み直して終了です。

次の世代にも受け継げる位になったかと、、

大事に使って下さい。

いつもありがとうございます。

ローリングス グラブ
修理お預かりいたしました。
今回は ヘリ革の全交換、指当ての取付、そして 手口裏ボアの交換です。
まずはばらします。

革紐をはずし、親子指芯もはずし、古いヘリ革もすべて取り除きます。
先に、指当ての部分の革を形を合わせて切り出します。

ヘリ革をはずした状態のうちに先の方だけミシン縫いしました、根本の方は最後に。
手口裏ボアの交換作業。

今付いているボアをはずします。
大分くたびれています。
新しいボアとヘリ革、、これから取り付けていきます。
ボアは形をあわせて貼り付けます。
その後、ヘリ革を合わせながらミシン縫いしていくのですが、、これがなかなか大変で緊張する作業、、。

ボアもヘリ革と一緒に糸縫いします。
ミシン縫い終了。

ほぼ、大まかなところはこれで完成です。
ヘリの余分な革をカットして、指当ての下半分を縫いつけました。
中がカラカラだったので、グリスを補充しました。

これを入れると球受部分がしっくりきます。
はずした 芯、紐を元通りに組みなおして、、

作業終了です。
仕上がりはこんな感じ。

手口裏ボアが甦ったことで、手入れ感が復活!
 1月に破れ修理をした グラブですが、またのご来店です。

指カバーの交換も、との事で、お預かりしました。

指カバーの交換は、使い込んだグラブの場合は ヘリ革とのセットになります。
 古いパーツを取り外します。

部分的にヘリ革を外し、指カバーを外して行きます。。

どのように 糸が走っているか”等の確認もしながら 慎重に。
 外したパーツを元に、型をとり、、新しい指カバーのパーツを作成します。
 位置を合わせて 取付け。

出来るだけ 前と同じ様に加工。
 ヘリ革を取付けします。

たるみの出ない様にテンションかけつつ、ミシン縫い、、ちょっとずつ、、。
 外した革紐、ウェブを元通りに組んで 完了です。

春の選抜”出場決定、おめでとう!

力いっぱいプレーしてきて下さい、がんばれ!

2月2日(土)

関東からのお客様、硬式の投手用グラブです。
遠いところ、わざわざ ご依頼を頂戴いたしまして、ありがとうございます。

今回は 親指の付け根、、ポケットに近い部分の擦り切れ破れです。
まずは グラブを開くため 革ひも、ウェブ、芯をはずしていきます。

親指付け根の部分、この部分が修理箇所、、ひも通しの穴から破れだした感じです。
オレンジの”あて革”を切り出して、破れている部分に、内側から貼りつけます。

このとき しっかりと接着しないと、ミシンがうまく走ってくれません。
表から、あて革の部分を大きめにミシン縫い。
グラブの動きを考慮しながらの縫製作業。

オレンジのグラブなので、黄色糸で。
ついで、、と言ってはなんですが、、中のオイルが無くなっていたので 補充しました。
このオイルは保革だけではなく、接着剤の役目もしますので受球面の浮き感が無くなり、しっくりきます。
革ひも、ウェブ、芯をもと通りに組み直して作業終了です。

またよろしくお願いします。

7月21日(火)


12月11日(金)


ミズノプロ 投手用グラブです。
親指、人差指の付け根、つまり受球部のよくボールのあたる部分のすり切れ破れです。
以前の修理場所のちょうど隣が大きく切れていました。
破れ部分の裏からあて革を張付ける作業なので、、革紐、ウェブ、芯のすべてを外します。

親指の付け根破れは 前の修理箇所のすぐ隣なので、以前のあて革は取り除き、新たに大きめのあて革を貼って補修します。
穴にあわせて あて革を切り出します。

接着剤を塗って 裏から革を張付けます、この貼り付ける作業で修理の出来の6割が決定します。

貼ったら 表からミシン掛けします。
グラブの動きを考えて、糸を走らせます。

動きを妨げるような縫い方をしてしまうと なんか使いずらい”感じのグラブになってしまいます。
受球面の中のグリスがほぼ無かったので、補充しました。

しっとり感とともに、浮いた感じもなくなるので 生き返ったようになります。
外したものをすべて元通りに組みなおして、、完成です。

3年もののグラブだそうですが、すり切れ以外はへり革なんかもきれいなままでした。

このまま大事に使ってね〜

9月16日(水)

グラブ修理の頁

12月25日(金)


 ミズノ、ビッグMの硬式グラブを2つ お預かりしました。

オレンジは、両指掛けの再生、内袋の破れ補修、指カバー取付け、
ブラックは、指掛け再生と、全紐交換(手口逆巻)のご依頼です。

まずは、オレンジから、、
 作業のはじめは、革紐、芯を外すところから、、
現状の型を出来るだけ再現できる様に、紐の感覚や癖等を確認しながら、、
 指掛けからスタート。

親指は半分活かして、小指は縫いを外しパーツ自体を新しく作成します。
 親指掛け。
半分を残し 切り取って、欠損したパーツを作成、、接続部分は重なる様に斜めにカットし合わせます。

その後、ミシン縫い。
 内袋の破れは、中指の根元部分を中心に革の劣化によるもの。

出来るだけ従来の革も残しつつ、指あたりする固くなった革を削除して、薄めの革をあて革として合わせ縫いつけました。

 指カバーの取付けは、ヘリ革の部分交換とセットになります。

グラブに合わせ、革からパーツを切出します。
 位置を決めたら(これが1番時間がかかる、、)縫い入れていきます。

指カバー取付け後、ヘリ革の交換作業。
 それぞれのパーツを組み直して、作業終了です。

次はブラックのグラブへ〜

ありがとうございました。

12月1日(月)

 高校の硬式野球部のお客様からのお持込みです。

ウェブの紐通し部の破れをきっかけに、もう少し大き目ウェブに交換してほしいとの 御依頼、、
週末から始まる秋季大会には使いたい と言う短納期の御希望です。
 納期もないし、細かな大きさの御希望でしたので、ミットに合わせて 作成します。

現ウェブを開いて、大きさを調整しながら型紙を作っていきます。
 革から 型をもとにパーツを切出し、
ウェブを作成していきます。

完成形をイメージしながら ミットに合わせて微調整。
 紐通しの穴をポンチ。
紐の可動する部分に補強用にクラリーノ革をはり、重ね縫いになる部分は 剥いて薄くします。

ウェブを大きくした分 上部の穴は1個増やしました。
 折り曲げ、貼り合わせでから、ミシン縫いしていき 完成です。

いいプレーを!

 ヘリ革の全交換のご依頼をいただきました。

ミズノプロ、スプレンディットオレンジ”のグラブです。
 「交換」なので、当然 はじめは 今付いているヘリ革を外す作業からのスタートです。

糸切りしながら、きれいに外します。
 新しい「ヘリ革」をあてがいながら、端に沿ってミシン縫いしていきます。

ここをしっかり しておかないと後で大変になりますので、慎重に。
 片側の取付けが終わったら、革を折り返して またミシン縫い。

革の厚いところと急カーブはなかなか難しい、、。
 縫い上がり!

折り返したヘリ革の余分な部分を ぐるっとカットしていきます。
 作業のために外していた 革紐、芯 を元に戻して行き、、完成です。

ありがとうございます。

1月30日(木)

 軟式のキャッチャーミットの修理をご依頼されました。

捕球に行ったところを バットされた、との事で、甲の部分が手口にそってやぶれてしまった状況です。
 まず、部分的にヘリ革を外します、後で元通りにするので 慎重に綺麗に糸切りします。

続いて、ちぎれて切れてしまった 断面のホサホサになった部分を削除し、欠損した部分を再生していきます。
 革から切出したパーツ。

本体とパーツ、それぞれの接続する部分の革を斜めに剥き 出来るだけ違和感の無い様に接着剤で張り合わせます。
接続箇所をミシン縫いで補強。

紐通しの穴を開け、ヘリ革を元通りに縫いなおします。
 作業のため 外していた革紐を組み直して完成。

また試合があるとのことで、急ぎ目の作業でしたが、ほぼ元通りになりました、バシバシ キャッチして下さい。

9月20日(金)

 軟式 内野手用のグラブです。

未使用の新品ですが、指あて”取付けのご依頼をいただきました。

マッサラな上、今シーズンからスタートしたメーカー、、緊張します、、。
 指あて/カバー”の後付け作業は、まずヘリ革をはがす”からスタートします。
今回は新品なので ヘリ革もそのまま使用したいと思い 傷 切れの少ない様に慎重に糸切り、、。
ミシンの入るスペースを作る為 表革と中袋の革を少しずつ剥離していきます。

毎度のことですが この時点は 元に戻せるか 不安になります(ーー゛)
 指あて”の型を、完成時の形を考えながら作成、、決まったカタチは無いので考え考えです。

紙型をもとに 革を切出します。
 本体と合わせ あてがい、再度調整。

ミシン縫いをしていきます。
スペースの無い部分は糸の走りが悪いので ちょっとずつ、、

パーツ中央の2本縫いはお客様のご希望です。
 ヘリ革を戻して完成です。
このメーカーは、ヘリ革の遊びが少なくて戻すのに苦労しました、、

縫い糸の乱れは多少ありますが、なんとか元通り、、ほっとしました。

またよろしくお願いします。

3月1日(金)




9月16日(火)

 県外のお客様よりいただいた ご依頼品です。
かなり歴史を感じるグラブですが、お父さんの使っていたグラブを、今度は息子さんが使用する、と言う思いのこもった大事なグラブです。
まず、バラバラにします。
開けてみますと、、
親、子、両指掛けとも、劣化でカチカチでしたので、張り替え補修の作業が追加になりました。
 指掛けを取り外し、劣化のひどい上部の革を差し替えました。

切り出したパーツと従来のパーツ、、接続の断面は組合う様に斜めに剥き、接着後縫製しました。
 ウェブ補修。
紐通しの部分の破れの為、一度ウェブを開き、薄くしなやかなクラリーノ革をあて革として貼り 縫製しました。
 歴史がある分、内部の劣化の激しい箇所がありました。
手のあたる紐通しの部分、指掛けの箇所など、、
 欠損している部分も多く、 部分張り替えと、縫製で対応しました。
 裏ボア部のムートン交換も行いました。

ムートンの交換はヘリ革を外す必要があります、今回はヘリ革の全交換もありましたので、先にすべて取り除きました。
 当然ですが、ヘリ革もカチカチの状態です。
硬くなってしまったヘリ革は、外すのが結構大変です。
今回は、現在の革色に近いコルク系の物を使用しました。
 革紐、芯を元通りに組みあげて、完成です。

今回の作業内容は、破れ補修1箇所、ウェブ補修、ヘリ革全交換、ムートン交換、指掛け(親/子)補修、内袋補修、アタッチメントグリス補充、紐交換2箇所、、稀に見る大手術でした。

まだまだ現役です! ありがとうございます!

7月7日(火)

6月2日(月)
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